【プロフィール】 スカッシュ歴10年以上の「たくみ」です。初心者でも短期間でラリーが続く打球のコツや、自分に合ったラケット・シューズ選びのノウハウを発信中。道具選びの失敗を防ぎ、効率よくスカッシュを楽しむための実践ガイドをお届けします。
2026年10月13日火曜日
⑧スカッシュの「ストローク」「レット」「ストローク妨害」判定ルール解説
㏚ スカッシュは四方を壁に囲まれた同じコート内で、2人のプレーヤーが隣り合わせになって交互にボールを打ち合う珍しいスポーツです。
プレースペースを共有するため、どうしても「プレーヤー同士が接触しそうになる」「相手が邪魔でボールが打てない」といった場面が発生します。そうした際に安全を守り、公平に試合を進めるために設定されているのが「レット(Let)」や「ストローク(Stroke)」と呼ばれる判定ルールです。
本記事では、初心者が最も迷いやすい妨害(インフェアランス)に関するルールと、安全に楽しむための考え方を分かりやすく解説します。
1. なぜ安全ルール(妨害判定)が重要なのか?
スカッシュは狭いコート内で最高時速200km以上にもなるハードボールを打ち合い、瞬時に球元へと移動する非常にスピーディーな競技です。
もし相手が目の前にいる状態で無理にラケットを振ったり、強いショットを打ち込んだりすると、ラケットが相手に当たったり、ボールが直撃して大怪我につながる恐れがあります。
そのためスカッシュでは、「危険だと感じたら絶対に打たずにプレーを止める」という安全最優先の原則が徹底されています。危険を回避してプレーを中断した際、その状況に応じて適用されるのが「レット」や「ストローク」の判定です。
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2. ノーカウントでやり直す「レット(Let)」とは?
「レット(Let)」とは、プレー中に妨害や危険が生じたためラリーを中断し、「やり直し(ノーカウント)」とする判定のことです。
レットが認められる主なパターン
相手にボールやラケットが当たりそうで打つのをやめた(軽度の妨害):打球動作に入ったものの、相手が近くにいて危険を感じてスイングを途中で止めた場合。
ボールを打った後、相手がボールへアクセスしようとしたがわずかに交錯した:お互いに正当な動きをしていたが、偶発的に動線が重なってしまった場合。
プレー中に外部からの妨害があった:隣のコートからボールが入ってきた場合や、履き物が脱げてしまった場合など。
レットがコールされた場合、得点の加減はなく、同じサーブ側から再度ラリーをやり直します。初心者のうちは「少しでも相手と交錯して危ない」と思ったら、迷わず「レット please(レットお願いします)」と声をかけてプレーを止めましょう。
3. 妨害された側に得点が入る「ストローク(Stroke)」とは?
「ストローク(Stroke)」とは、明らかな妨害があった場合や、決定的な場面でプレーを阻害された際に、「妨害を受けたプレーヤーに1点(ポイント)が与えられる」判定のことです。
ストロークが適用される主なパターン
相手が正面壁(フロントウォール)への打球コースを完全に遮っていた:打とうとしたボールが正面壁に直接飛んでいく軌道上に相手が立っていた場合。
相手の妨害によって、確実に打てたはずのボールにアクセスできなかった:相手が打った後に速やかに退かず、打撃位置への移動を物理的にブロックした場合。
ラケットを振り抜くスペース(スイング領域)に相手がいて振れなかった:テイクバックやフォロースルーの軌道上に相手が侵入していた場合。
ストロークが認められると、妨害された側に1ポイントが入ると同時にサーブ権が移動(または継続)します。
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4. 判定の分け目となる「3つの確認ポイント」
レット(やり直し)になるか、ストローク(得点)になるか、あるいは妨害とは認められず「ノーレット(失点)」になるかは、以下の基準で判断されます。
① 打者はボールに届く位置にいたか?
そもそも打撃位置に到達できず、妨害がなくても打ち返せなかったと判断された場合は「ノーレット(打者の失点)」となります。
② 打者は安全に配慮して正しくアピールしたか?
危険を感じて自ら打つのをやめた場合は保護されますが、無理に打ち込んで相手にボールやラケットを当ててしまった場合は、打った側の反則(相手の得点)になることがあります。
③ 相手(打者以外)は退避する努力をしたか?
球を打ったプレーヤーには、「相手が正面壁へ打てるコースを空け、ボールへアクセスできるように速やかにスペースを譲る義務(クリアリング)」があります。退避努力を怠って邪魔になった場合はストロークが取られやすくなります。
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まとめ:危険を感じたら無理せず止めるのがマナー!
スカッシュの「レット」と「ストローク」のルールは、お互いの怪我を防ぎ、スポーツマンシップに則って安全にラリーを楽しむための大切な仕組みです。
安全第一:相手が近くて危険だと感じたら絶対に無理して振らない
レット(Let):偶発的な妨害や危険回避は「やり直し」
ストローク(Stroke):明らかなコース妨害や振り抜けない状況は「得点」
このルールを理解しておけば、コート上で相手と接触しそうになっても慌てず冷静に対処できます。お互いにスペースを譲り合うマナーを意識して、安全で楽しいスカッシュライフを送りましょう!